🔬 不器用パパの休日

3Dプリンターを買った話——子どもの「印刷できないの?」が始まりだった

子どもがYouTubeでBlenderに興味を持ち、PCで3Dモデルを作り始めた。そのうち「これって印刷できないの?」と聞いてきた。調べてみたら、思っていたより現実的な選択肢だった。

やってみた理由

きっかけは3つ重なったこと。

  1. 子どもがBlenderでモデリングを始めた — YouTubeを見ながら自分で覚えていた
  2. PCリプレース後のグラボでBlender用PCを組んだ — 環境が整っていた
  3. 「印刷できないの?」の一言 — 画面の中だけで終わらせるのはもったいないと思った

自分自身も3Dプリンターには前から興味があった。ただ、ホームセンターのレンタルは近場になく、ネット外注は送料込みで1回2,000〜3,000円。試行錯誤しにくいコスト感だった。

フィラメント(材料)は1kgで約3,000円。本体さえあれば材料費だけで印刷し放題になる。それなら買った方がいいと判断した。

やったこと

Blenderの学び方

書店でBlender入門書を購入し、子どもと一緒に操作を覚えた。わからない部分はYouTubeで調べながら進めた。

iPadアプリ「Nomad Sculpt」(有料)でもモデリングできる。ファミリー共有設定なら親が1度購入すれば子どもも使える。

正確な寸法が必要な実用品(棚の足・箱・小物入れ)にはFusion 360が向いている。PC版で商用利用しなければ無料。初心者でも1時間程度で簡単な箱が作れるようになった。

モデリングソフトの使い分け

用途おすすめソフト特徴
キャラクター・自由な造形Blender(PC)/ Nomad Sculpt(iPad)直感的に形を作れる
棚の足・箱・実用品Fusion 360(PC)正確な寸法指定ができる

機種選定

Bambu LabをYouTubeで頻繁に見かけるようになり調べた。印刷精度が高く、設定が少なく、価格が安い。三拍子が揃っていた。仕事で使う3Dプリンターより仕上がりがきれいに見えた。

A1 miniと迷ったが、大きいものも印刷する可能性を考えてA1を選択した。

セットアップ

付属ディスプレイの指示通りに進めるだけであっさり完了した。公式サイトに動画ガイドがあり、YouTubeにも解説動画が大量にある。普及台数が多いため情報量が豊富で、困っても大抵すぐ解決できる。

写真のフィラメント(赤)は貰い物で詳細不明。試し印刷に使っただけで継続はしていない。

Bambu Lab A1でベンチーを印刷中

購入したフィラメント

  • eSUN PLA+(ブラック・コールドホワイト)
  • PLA シルク(シルバー)

結果

実際に印刷したもの

子どもがBlenderで作ったモデルを印刷した。画面の中にしかなかったものが目の前に出てくる。本人もかなり嬉しそうだった。

子どもがBlenderで作った猫のモデル

シルクフィラメントで印刷するとメタリックな質感になる。子どもが作ったクマデビルはシルバーで印刷した。

シルクフィラメントで印刷したクマデビル

それ以外にも棚板の足(市販品ではサイズが合わなかったもの)やメモスタンドなど、実用品も印刷した。

スピーカーの箱を3Dプリンターで作った話は別の記事にまとめている。

印刷時間の目安

サイズ感目安時間
チロルチョコくらいの小物約30分
Switchコントローラーくらいのサイズ3〜4時間

コスト比較

比較項目ネット外注自前(Bambu Lab A1)
1回あたりのコスト2,000〜3,000円+送料数十〜数百円(材料費のみ)
試行錯誤のしやすさ都度注文・数日待ち思い立ったらすぐ印刷できる

本体約5万円、外注1回2,500円換算で20回印刷すれば元が取れる計算。実際にはもうとっくに超えている。

うまくいった点

  • セットアップが拍子抜けするほど簡単だった
  • PLAフィラメントはリビングで使っていてもニオイがほぼ気にならない(空気清浄機あり)
  • Bambu Studioだけで十分。iPhoneアプリも安定して動く
  • 情報が豊富で、困ったことがあってもすぐ検索で解決できる
  • 目の前で形になっていく様子は大人も子どもも思わず眺めてしまう
  • 子どもが成長するにつれ「ジャストフィットするものを自分で作れる」場面が増えそう

失敗・課題

  • 設置スペースが思ったより必要 — 幅500×奥行700×高さ700mm程度。フィラメントの取り付け方を工夫すれば高さは多少抑えられる
  • 素材によってニオイや対応可否が変わる
    • ABS:印刷できる報告はあるが換気など工夫が必要。未検証
    • ゴム系(TPU等):リビングでの使用は厳しいと判断
    • Bambu Lab A1は対応素材が限られているので購入前に確認推奨
  • Blender・Nomad Sculptは正確な寸法指定が難しい — 実用品にはFusion 360を使うようになった

次にやること

  • Fusion 360でより実用的な棚・収納パーツの設計
  • 子どもと一緒に「必要なものを設計して印刷する」サイクルを習慣化

この実験で使った機材 【PR】

  • Bambu Lab A1 — セールを狙うのがおすすめ
  • eSUN PLA+(コールドホワイト) — 安定した品質で使いやすい