3Dプリンターで家の困りごとを解決した作品5つ
3Dプリンターを買ってから「これ、作れるんじゃないか?」と思う場面が増えた。家の中の小さな困りごとや、ふとした思いつきを形にできるのが3Dプリンターの良さだと思う。
ここでは実際にBambu Lab A1で作ったものを5つまとめて紹介する。どれも大したものではないけど、「困った→測った→作った→直した」の繰り返しが全部詰まっている。
1. キッチンのタオル掛け

困ったこと
自宅のキッチンをリフォームした直後だった。シンク下をゴミ箱スペースにしたため、引き出しの取っ手がなくなってタオルをかける場所がなくなった。
リフォームしたてで、両面テープを貼ったり穴を開けたりするのは嫌だった。仕方なくシンクの裏側の引き出しにタオルをかけていたが、手を洗ってからタオルまでの距離が長くて、どうしても床に水滴が落ちる。
やったこと
キッチンの天板と表面の板の隙間に少し空間があることに気づいた。この隙間に差し込んで固定する形のタオル掛けを設計した。
結果
3回作り直した。ギリギリを狙ったら入らなかったり、入っても強度が足りなかったり。プロトタイプは1週間ほどで壊れてしまった。力がかかっても支えられる形状に改良して、最終的に今の形に落ち着いた。
キッチンはウッドワンで、擦れる場所の隙間にはセロハンテープを貼って保護している。気になる人はクッションテープやフェルトテープがいいかもしれない。
シルバーのシルクPLAで印刷した。本当は黒が良かったけど、ちょっと面倒になってこのまま使っている。
2. 子供のコンパスカバー

困ったこと
子供がコンパスのケースをなくした。もともと使っていたケースはすぐどこかに行く、破れやすい、友達のものとわからなくなる、という問題があった。息子はもう箱を失くしてしまって、むき出しで筆箱の中に入れていた。危ないので自作してみることにした。
やったこと
紙の上にコンパスを置いて外周をなぞり、寸法を確認。最初は箱型にしようと思ったが、かさばるし邪魔になる。先端だけ保護できるような形にして、マジックテープで固定する方式にした。百均でマジックテープを買ってきて取り付けた。
結果
鉛筆をつけた状態でケースに入り、マジックテープで固定するのでずれない。筆箱に入れても邪魔にならないコンパクトさにできた。コンパスの先端と鉛筆の先端、どちらも保護できる。
課題としては、マジックテープがちょっとつけにくかったこと。弱くなってきたら付け直しが必要になる。まあ、また失くしてしまったら印刷するだけだけど。
3. モニター下のデスクシェルフ足

困ったこと
モニターの下に小物を置きたくて、ちょうどいいサイズの棚を探していた。でもいいサイズのものが見つからない。
手元に木の板があって「これくらいのサイズでいいのにな」と思っていたとき、「これに差し込む足だけ作ればいいのか」と気づいた。
やったこと
木の板のサイズを測って、差し込めるような足を設計した。Bambu Studioのミラー機能で片側だけ作って左右反転で複製した。穴あけや切断が面倒だったので、そのまま使える形にした。ばらして再利用したいので、ボンドやネジは使わない方針。
結果
足の高さとモニタースタンドの高さがちょうどいい隙間になった。結構いい感じにできたと思う。
課題は、木の板が乾燥してくるとぐらついたこと。作り直すほどではないが、次作るときは意識しよう。
4. 音声入力用マイクスタンド

困ったこと
音声入力のためにカメラ用マイクを設置したが、固定するスタンドがなかった。YouTuberが使うようなマイクスタンドも考えたが、邪魔だなと思った。音声配信するわけではないので、口元に持ってくる必要はない。
試しにモニターの下に置いてみたら、問題なく音声を拾えることが確認できた。じゃあ、きれいに固定するスタンドを作ろうと。
やったこと
デスクシェルフの板に差し込む形の台を設計。マイク本体はカメラのシューマウントで固定できるようにした。そのままつけられる形を目指した。
結果
3回作ることになった。カメラのシューマウント部分の隙間が大きすぎると締め込んだとき割れてしまい、ギリギリにすると全く入らない。また、板に挟み込む形で作ったのでマイクを斜めに設置しようとするとモデリングに手間取った。
3回目でうまくできた。ちゃんと音も拾えているのでこれでよしとする。
次やるとしたら、配線を後ろに通す穴を開けて見えなくしたい。今は手前に配線が出てきてしまっている。
ちなみに使っているマイクはカメラ用の指向性マイク。スピーカーで軽く音楽を流していても問題なく音声が拾える。音声入力にはこういう指向性のあるマイクが向いていると思う。
5. チロルチョコマグネット

困ったこと
同僚が限定のチロルチョコを購入して、「食べた後の包装紙を飾りながら保存したい」という話になった。中身を食べた後の包装紙を、チロルチョコの形のまま磁石として使いたいということだった。
やったこと
チロルチョコを買ってきて寸法を測り、中にマグネットを仕込む形で設計した。マグネットはボンドで固定する方式にした。手元にあった木工用ボンドを使ったが、積層の隙間に入って意外とちゃんと止まってくれた。
結果
意外に難しかった。ほんの少し寸法がずれるだけで、包装紙がきれいに包めない。樹脂の膨らみ具合でも仕上がりが変わるので、少しずつ微調整しながら作成した。
完成して同僚に渡してみると、「チロルチョコは2サイズある」ことが判明。コンビニの通常サイズとは別に、小さいサイズがあった。ということで一回り小さいバージョンも作成。
結構かわいくできたので自分用にも作ろうと思っている。
まとめ
5つの作品に共通しているのは、どれも「測って→作って→失敗して→直す」の繰り返しだったこと。特にタオル掛けとマイクスタンドは3回作り直している。
3Dプリンターの良いところは、この試行錯誤のコストが低いこと。失敗してもフィラメント代だけで済むし、設計を少し変えてすぐ次を出せる。木工だと材料の買い出しから片付けまで大変だけど、3Dプリンターならデータを直して印刷ボタンを押すだけ。
大したものは作っていないけど、「ちょっと困った→作ってみた→解決した」の積み重ねが一番楽しい。
この実験で使った機材
- Bambu Lab A1 — このブログで紹介した3Dプリンター。全作品これで印刷
- 余ったスピーカーを3Dプリンターで復活させた話 — スピーカー作品の詳細記事