なんで柳宗理のボウルが好きなんだろう、と考えた
台所に、柳宗理のステンレスのボウルがある。もう何年も使っている。先日、洗い物をしながら、ふと「なんで自分はこれが好きなんだろう」と思った。

たぶん、あの形が「使いやすさから導かれた形」だからだ。きれいに見せようとして付けた曲線じゃなくて、道具として成り立たせた結果、自然とあのかたちに落ち着いた。そんな感じがする。理由のある形、というか。

そう考えてみると、自分が好きなものは、だいたい同じだった。
ランドクルーザーの40系。あのカクカクした見た目は、たぶん悪路を走って荷物を積むという目的から来ている——と、ずっと思っていた。3Dプリンターで出力したパーツの、直線的な積層の跡。あれも、造形のしくみがそのまま形になっている。グローバルの包丁の、継ぎ目のない一体成型。あれも切れ味と衛生のためだ。
どれも、「なんでこの形なのか」の理由が、見ていてわかる。逆に、見た目だけきれいで使い勝手が悪いものは、どうも好きになれない。たぶん、形と機能の理由がちゃんとつながっているかを、無意識に見ているんだと思う。
とはいえ、正直に言うと、ランクルのあの形が本当に機能から来ているのかは、よくわからない。ただ、悪路をしっかり走れて、荷物もちゃんと積める。走る部分と、荷物を積む部分と、ボンネットの形。その全体のバランスがいいと感じる。究極を言えば、一番積めるのはワンボックスなんだろう。それでも、ランクルの見た目と機能の均衡が、自分にはちょうどよく見える。
もともと自動車整備士をやっていた。機械をばらして、なんでこの部品がこの形なのかを見てきた時間が、関係しているのかもしれない。
うまく言葉にできないけれど、自分が何かを作るとき——ブログでも、3Dプリントでも——選んでいる軸も、たぶんここにある気がする。まだ整理しきれていないけど、忘れないうちに書いておく。
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