家族キャンプの道具、今も使っているもの ── 買ってよかった物と、失敗した物

道具の一覧そのものは、キャンプ紹介ページにまとめてある。焚火まわり・調理・くつろぎ・運搬まで、使っている道具と比較した候補を、一言コメント付きで並べたページだ。この記事はその裏側にあたる。なぜその道具になったのか、どこで失敗したのか、という「選んだ理由の話」を書いておく。一覧で気になった物があったら、その物語がここにある、という関係だ。
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正直、あれこれ買い替えを繰り返してきたわけではない。父から受け継いだものや、一度選んで長く使っているものが多い。その中で、買ってよかった物と、失敗した物を正直に並べてみる。
キャンプ歴は、この5年だけじゃない
先に一つ、書き方を直しておきたい。キャンプを始めてまだ数年、という話ではない。
自分で振り返ると、小学生の頃から親とキャンプに行っていた。中学生くらいになって部活を始めてからは、親と行くことはなくなった。社会人になってからも「キャンプはいいよね」と思いながら過ごし、同僚と少し行った。そして子供ができて、ある程度大きくなってから、家族でまた行くようになった。中断をはさみながら、ずっと付き合ってきた遊びだ。
だから道具も、この5年だけで一気にそろえたものではない。かといって、幼い頃から少しずつ買い集めてきた、という意味でもない。多くは父から受け継いだものか、家族で行くようになってから選んだものだ。
道具を考える時は季節も考えるけれど、真夏はもう行かないよね、という考えにも落ち着いた。そのうえで、焚き火はやっぱりキャンプの醍醐味だと思っている。
焚火台とタープ:父から受け継いだ火と、折れたポール
焚き火台に特別なこだわりがあったわけではなく、とにかく焚き火はしたかった。ただ、父親が使っていたのがスノーピークの焚火台Lだったので、自分の中で焚き火台のイメージはそれになっていた。親が使っていたものなので、すでにボコボコで綺麗でもない。その分、気兼ねなく使える。頑丈なので、特に買い足す必要もないと思って使っている。大人数でも少人数でも、今のところこれ一つだ。車での移動を前提にしているのでこれでいいけれど、一人でソロキャンプをして最軽量を目指す人には、絶対におすすめしない。

写真は焚き火ではなくBBQをしているところだけど、キャンプではこの流れが多いと思う。まずBBQをやって、そのあと焚き火にする。同じ台で両方やるので、焚火台はこれ一つで足りている。
失敗もあった。タープ用のポールは、最初は細めで軽いものや、無段階の締め込み式で長さを変えられるものを使っていた。ただ、強風の日に折れてしまった。風が吹き出したらタープを低くしたりしていたけれど、対応が少し間に合わず、ポッキリいった。それ以来、ポールは以前より太いものにしている。ペグも同じ理屈で、ソリッドステーク30で固い地面にもしっかり差し込む。

太いポールは重いけれど、風が出てきた時の安心感を優先した。
タープそのものは、自分でそろえる時に買い直した。父の時代のものは、ポールなどがスチール製で重く、あまり使わなかった。生地のほうも加水分解していたので、そのまま使うのは無理だった。焚き火の近くで使うので、少し重いけれど火に強いTC素材のものにした。形はシンプルに、ロープを留めるところが複数あってアレンジが効きそうなものを選んだ。乾きは悪いけれど、見た目の色合いと影の濃さはとても気に入っている。

下から見た時の色合いと、影の濃さが気に入っている。
テント:色に一目惚れして、全体をそろえた
テントはスノーピークのドックドームPro.6を使っている。
うちのは濃い茶色と赤の色合いで、そこに一目惚れした。テントに合わせてポールも赤にし、タープもちょうど同じような茶色を選んでいたので、全体の色が揃うようにした。機能で選んだというより、色から入った道具だ。

テントの赤いポールとタープの茶色を揃えた、この組み合わせが気に入っている。
ダッチオーブン:面倒だと思っていたのに、家の鍋になった
ダッチオーブンは、父親が一時期ハマっていた。ただ、持ち運びが大変で、メンテナンスも面倒だった。最後のほうはかなり錆びていたし、使っている時に引っかけて落として、パックリ割れたこともあった。そんな姿を見ていたので、ダッチオーブンは面倒なものだと感じていて、自分では買うつもりがなかった。
ところが、ステンレス製のダッチオーブンを使っている人を見て、あれならいいなと思った。調べるとIHでも使えて、家でも使えることが分かり、SOTOのステンレスダッチオーブンにした。汁物を入れたまま置いておけるし、なかなか冷めない。キャンプは毎週行くわけではないので、家でも使えるものがいい。今ではキャンプよりも家で使った回数のほうが多い。すっかり家の鍋になった。

意外と、大きな鍋の出番はある。家族分の麺類を茹でる時にはとても重宝しているし、子供の友達が集まっている時にカレーを作ることもできる。少し大きいけれど、買って良かったと思っている。
調理用シングルバーナー:見た目で選んで、面倒さを知った
鍋を載せて使う調理用の分離式シングルバーナーを購入した。見た目の良さで選んだのだけど、組み立てたり片付けたりするのは正直面倒だ。だけど、それがいい、とも思っている。
使いやすさだけを考えるなら、タフまるのようなカセットコンロがいいと思う。家でもキャンプ場でも使えるし、風にも強い。外で使うには少しゴツくて大きいけれど、風防のあるなしはかなり違うし、災害が起きた時にもカセットコンロがあると安心感が違う。
ただ、私自身は買い足していない。一人暮らしをしていた時に買ったカセットコンロが、今でも頑丈で綺麗な状態で使えているからだ。買い替えてまでタフまるを買うのはどうかな、と思っている。今はキャンプ用のシングルバーナーと、セカンドバーナーとしてそのカセットコンロを使っている。それでも、使いやすさだけで選ぶなら、最初の一台はタフまるのようなカセットコンロがいい、という考えは変わらない。
クーラーボックス:保冷力より、見た目で選んだ
クーラーボックスは、父親が使っていた時代からのコールマンのスチールベルト54QTを、今も使っている。
保冷力は、最新の分厚い断熱のものと比べると、我が家の使用感では少し弱いと感じる。それでも、これは完全に見た目で選んでいる。かっこよくて気に入っているから使っている、というだけだ。
最新のクーラーボックスは、断熱材を分厚くして、見た目の大きさに対して中の容量が小さくなっているものもある。それでも、どうしてもこのスチールベルトの見た目が気に入っている。ただ、置く場所はかなり取るので、もう少し小さくてもいいかもしれない、とは思う。結局は、キャンプで使う日数に合わせて選ぶことになる。我が家の使い方は、だいたい1泊2日か2泊3日だ。
使い方にも、我が家なりの工夫がある。キャンプに行くときは、一人一本の水筒を持っていく。お茶はほぼ水筒から飲む。クーラーボックスの中には、凍らせた麦茶や冷たい飲み物を入れておく(我が家の水分補給は、基本的に麦茶だ)。凍らせた麦茶が溶けてきて、水筒の中身が減ってきたら、水筒に足して持ち歩く。こうしておくと、クーラーボックスを頻繁に開けなくて済む。
食材のほうは、蓋を開けると中全体が一度に開いてしまう。そこで、サーモスのソフトクーラーRFD、あるいは百均などで売っている小さめのソフトクーラーに、その日ごとの食材を小分けにして入れ、それをクーラーボックスの中に入れている。これは冷気を完全に閉じ込めるためというより、蓋を開けている時間を短くするための、我が家の運用だ。
炭と火起こし:オガ備長炭と、火消し壺
炭は炭魂のオガ備長炭を使っている。キャンプだけでなく、自宅のBBQにも持っていく。まとめ買いしていて、都度買うより割安に感じている。見た目の量以上に火持ちがいいのがありがたい。
その火持ちの良さの反面、火が付きにくい。なので、火起こし器と火消し壺があると便利だ。うちはキャプテンスタッグの火起こし・火消し壺セットを使っている。火起こしのときは、底の部分に着火剤を使うか、次に書くガスバーナーで炙ると楽だ。
トーチ型ガスバーナー:火起こしと、サツマイモブリュレ
前に書いた、鍋を載せる調理用シングルバーナーとは別の道具だ。ガス缶の先に取り付けて炎を当てるトーチで、私はSOTOのフィールドチャッカーを使っている。
オガ備長炭の火起こしでは、火起こし器の底側から炙る時に使う。もう一つは炙り料理だ。写真は、サツマイモのブリュレを作った時のもの。

火起こしにも料理にも使うので、家用と外用に2つあってもいいと思っている。
椅子:一緒に行く人が、座って選んだものを
椅子は妻に実際に座り比べてもらい、気に入ったローチェア30を選んだ。少し高かったけれど、使う本人が納得して選んだので、結果としてこれで良かったと思っている。
家族で選ぶなら、カタログだけで決めず、使う本人に一度座ってもらうのがいい、というのが自分の実感だ。
椅子はキャンプ以外でも使う機会が多い。運動会に持っていくには少し重いかもしれないけれど、子供の友達の家や河川敷で何かをする時にも使える。車で移動するなら、問題なく持ち運べる。
もし徒歩での移動が多いなら、もっとコンパクトなものがいいと思う。最低限でいいなら、最初はホームセンターにある椅子でもいい。それをボロボロになるまで使って、もう少しいい椅子が欲しいと思った時に、スノーピークのローチェアや、コンパクトで座り心地のいいヘリノックスなどに行けばいいと思う。
ワゴン:子供が小さい時期に一番働いた道具
車で移動するといっても、子供がいると荷物は多い。水遊びの道具、椅子、飲み物、おむつ、着替え、レジャーシート、日よけ用の小さなポップアップテント。こういうものを持っていくなら、アウトドアワゴンがあるといい。子供が小さい時期には、これが一番働いてくれた道具だ。

この写真のとおり、キャンプが始まればワゴンはクーラーボックス置き場になる。
屋根付きのワゴンも売っているけれど、知り合いからは、屋根の部分がすぐ緩んだり壊れたりすること、物の出し入れの時に邪魔になって結局どけること、を聞いた。そこは人によるのかもしれない。荷物のかさを減らしたいなら、圧縮袋でまとめておくと積み込みが楽になる、という手もある。
カトラリー・食器

写真は、愛用しているOUTSIDE INの鋳鉄ホットサンドメーカーで、みたらし団子の肉巻きを焼いているところ。ホットサンド以外にもけっこう使える。
食器やカトラリーは、こだわっているものだけをこのページに書いている。それ以外の細かい道具は、キャンプ紹介ページのほうにまとめてあるので、そちらを見てほしい。
まとめ ── 選ぶ基準の一つは「家でも使えるか」
こうして並べてみると、手元に残っている道具には共通点がある。家でも使えるものがいい、というところだ。ダッチオーブンもワゴンも、キャンプ以外での稼働のほうが多いくらいだ。
水用のタンクやジャグも同じで、見た目が綺麗なものがいい。シンプルなポリタンクでも使えるけれど、子供の写真を撮った時に映り込んで「なんだかな」と思うようなものは、買わないほうがいいと思っている。
道具の全リストはキャンプ紹介ページにまとめてある。
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